近年、華やかな見た目と高い市場価値から、錦鯉を副業にできるのか?という相談を受けることが増えてきました。
しかし、魚の保護施設として日々「錦鯉引き取り」の依頼を受けている立場から見ると、錦鯉副業にはメリットと同時に 大きなリスク も存在します。
本記事では、錦鯉が副業になる可能性と注意点、さらに飼育が難しくなったときの「錦鯉引き取り」について分かりやすく解説します。
■ 錦鯉は本当に“副業になる”のか?
結論から言うと、副業として収益化することは可能。ただし成功には専門性と継続的な管理が不可欠です。
▼ 副業としての主な方法
- 繁殖(ブリーディング)して販売する
- 幼魚から育てて価値を上げて販売する(トスアップ)
- 余剰個体の売買・交換で利益を出す
錦鯉は、模様・色・体型の良さによって価値が大きく変わり、中には高額で取引される個体もあります。
しかし、それはあくまで ごく一部の“選び抜かれた鯉”。
一般家庭で飼育した錦鯉すべてが副業レベルの価値になるわけではありません。
■ 副業として錦鯉を扱うメリット
● 観賞を楽しみながら収益化できる
趣味と副業が両立できる点は大きな魅力です。
● 生き物コンテンツとしてSNSとの相性がよい
繁殖過程や成長をSNS発信し、販売につなげる人も増えています。
■ 副業としての注意点(ここが重要)
魚の保護施設に毎日寄せられる「錦鯉引き取り」依頼から見えてくるのは、
“想像よりも飼育が難しく、結果的に手放さざるを得なくなるケースが非常に多い” ということです。
▼ 1. 設備投資が高い
・大型水槽や池
・強力な濾過装置
・水温管理、エアレーション
これらの初期費用+維持費が継続的にかかります。
▼ 2. 成長すると想像以上に大きくなる
30~50cmまではあっという間。
飼育スペースが足りなくなり、錦鯉引き取りを検討する方が非常に多いです。
▼ 3. “副業として売れる個体”を育てるのは難易度が高い
遺伝、模様、飼育環境など、プロの知識が必要になります。
▼ 4. 餌代・水替え・病気対策など手間が多い
副業として始めても、実際には“副業以上の労力”になることも。
■ 万が一、飼育が難しくなったら?|錦鯉引き取りをご相談ください
「副業として錦鯉を飼い始めたが、続けられなくなった…」
「池を撤去することになった」
「大きく育ちすぎて手に負えない」
そんなときは、無理に放流せず、私たちのような保護施設や専門機関の「錦鯉引き取り」を利用してください。
当施設では、
・大きく育った錦鯉
・引っ越しで飼えなくなった錦鯉
・個人では管理できなくなった池の鯉
などを安全に引き取り、新しい環境で保護・管理しています。
■ まとめ|錦鯉は副業になるが、“知識と覚悟”が必要
錦鯉は、確かに副業として可能性のある生き物です。
しかし、同時に 大きな責任と管理能力が求められる副業 でもあります。
飼育を始める前に、
・スペース
・費用
・長期的な維持
をしっかり考えることが大切です。
そして、もし手放さなければならなくなった場合は、
無理をせず、いつでも 当施設の「錦鯉引き取り」サービス にご相談ください。

